キャノンデールのグラベルバイク【TOP STONE カーボン】のオーバーホールをさせて頂きました。
ぱっと見は、いい感じに汚れているので楽しく乗って頂けてるなぁ~という印象。
オーナーさんは調子が悪い所は特にないとのこと。
これから全て分解してメンテナンスしていきます。






ホイールは調子が良くオーバーホールする必要はなさそうです。


チューブレスタイヤのシーラント(空気漏れを防ぎパンク防止する液体)は乾ききってきて補充が必要。



このバイクの一番の特徴の【キングピンサスペンション】
後輪からの衝撃をフレームをしならせて緩和するシステム。

分解してスムーズに動くようにグリスアップ。


ペダリングの駆動部も汚れています。
洗浄してグリスアップ。

緩みやすい箇所、トルクレンチでしっかり締めて。

「今回調子が悪かった箇所」

奥に見える白いピストンの動きが悪くブレーキが片効き。
シマノ11速時代のディスクキャリパーは、ピストンにセラミック(陶器)を使っているので、ブレーキダストが噛んで必ず片効きします。
片効きすると、ブレーキパッドが均等に減らず、ブレーキタッチもグニャっとした感じになっていきます。
場合によってはオイル漏れしてくる率も高いので、消耗してきたという症状でもあります。
残念ながらピストンを洗浄して治してもすぐに片効きしますので、12速モデルで発売された新型の金属ピストンのモデルへ交換。

新型になると、ディスクローターに「シャンシャン」擦れる現象も少なくなるのでオススメです。
新型への交換はブレーキホース代金や工賃も少しかかりますので、オーバーホールの際にまとめて交換されると宜しいかと思います。

今回オーバーホールさせて頂いたメンテナンスメニュー(ディスクブレーキ車は工賃+¥6,600です)
