南信州サイクリングコース紹介|飯田市天竜峡⇒静岡県浜松市《水窪駅輪行旅》|レベル★★★★☆|長野県|飯田|スポーツバイク自転車店

【ルート】長野県飯田市天竜峡 ⇒ 静岡県浜松市水窪町 ⇒ 水窪駅から電車で輪行 ⇒ 天竜峡駅に戻る
【走行距離】70km
【走行時間】3時間
【獲得標高】1500m
【レベル】★★★★☆ 


【特徴】
飯田市からアップダウンを繰り返しながら南下し、兵越峠を越え静岡県へ入り水窪町へ。
平坦は一切なくダイナミックなアップダウンが楽しめる南信州ならでは。
往復すると厳しいので片道は電車で。
ルート上は信号はゼロ、コンビニもありません。
補給食は時々現れる商店的なスーパーで入手出来ます。
そのあたりも紹介していきます!

大き目の縮尺で。
更にに南下すると浜松まで行けてJR飯田線で帰ってくることも出来ます。

↓今回のルートはこちらからダウンルート出来ますので(出来ると思います、、)ご活用下さい!

https://maps.app.goo.gl/guTzFcyPpEGcEByd7


JR飯田線天竜峡駅からスタート。
最寄りの駐車場は天龍峡中央駐車場、無料、駅まで歩いて1分、トイレ有ります。

ちなみにここから上に300m登るとブレアサイクリングがあります。

天竜峡をスタート

県道1号を泰阜(やすおか)方面へ

容赦なくアップダウンが続きますが、車も通らず車道も広いので走りやすい道が続きます。
南下しているはずですが、登りしかないようにも感じる苦行好きなサイクリストには最高です。

写真を取り忘れましたのでGoogleストリートビューをお借りします。
天龍村に来ました、このT時を左折しますが、トイレ休憩や補給食が必要な場合は右へ行く平岡駅まで1km。

スーパー満島屋さん、2年前ほどに出来た新しいスーパーです。何度も前を通過していますが営業前の早朝にしか通過しないため寄ったことはありません。

【スーパー満島屋】
OPEN 9:00-19:00
CLOSE 水曜日

その先に平岡駅、旅館と温泉と駅が合体した施設です。
脚力が心配な方はここまで車で来てスタートするのもありだと思います。
日帰り入浴もできます。

【龍泉の湯】
平日:15:00~21:00(最終受付20:00)
土日祝:12:00~21:00(最終受付20:00)

1Fにトイレ有り

30分ほどなだらかな登り基調を走り遠山郷へ、ここへ来るまでの区間の川が清んでいて山とのコントラストが本当にきれいです。
どこかの宅急便会社のCMで使われた場所らしいですが、こんな山奥の家にもクロネコヤマトのトラックが配達に行く姿も時々見かけます、1件の配達にどのくらい時間がかかるのでしょう、、、とにかく秘境です!

道の駅遠山郷、こちらでトイレお借り出来ます。

トイレのみで産直なのはありません。


その先にヨシマルヤストアー。
この地域の命ともいえるスーパーです、この地域に走りに来た際は良く補給食の買い出しをしています。
おにぎり、パン、ジュース、果物などサイクリストに必要なものは全て揃います。

今回はお腹が減っていなかったのでパンとコーラ。
このベンチで休んでいると店主の方が良く話しかけてくれます。
店主さん「どっから来たのー?」
私「飯田からです」
店主さん「あっほんとー」
と、どこかへ消えていき
我々「今日も驚かれなかったね」笑
おそらく自転車で来る大変さが良く分かってない感じが毎回です!笑


名物の遠山ジンギス、猪肉の自販機が出来てました。
焼いて出てくるシステムになったら絶対食べてみたいです。笑
キャンプツーリングで来れば、焼けるのでどなたか是非!

【ヨシマルヤストアー】
OPEN 9:00ー19:00
CLOSE 第1・4月曜日

休憩もほどほどに今回のメインの兵越峠(ひょうごしとうげ)へ

車通りも少なく、県をまたぐ

秘境旧道

最初は3%~5%の緩斜面から始まります。

途中で看板、右へ行くと青崩れ峠。
名前の通り、現在というか昔から通行止めです。
左の兵越峠方面へ。

木も生い茂り日陰も多いので真夏に来ても涼しく走れます。

勾配は8%~10%ほどになり徐々に厳しくなっていきます。
ライドメンバーも冬物ジャージの袖をめくりあげ頑張って登り続けます。

追い越して行く車も手を振って応援してくれたりして、自転車で登っている人は珍しいのかも。
軽トラですれ違った、年配のご夫婦は目を思いっきり丸くして

「こんなとこを登るのかいっ!?」


って驚いた表情、、笑

順調に登っていたつもりが

ここで異変!

確かスーパーを出る時にさくっと調べた峠の距離は5km。
だから20分位で終わると思っていたのが、いつまで経っても頂上が現れない、、、
カーブが終わる度に

「ここかっ」

「ここだろっ」

「次こそはっ」


なんど唱えても終わりません。


ようやく頂上にたどり着き、

帰ってから見たら10kmありました。笑


あまり調べずにいくのが旅の醍醐味だと個人的に思ってますので、、ノープロブレム。

そんなこんなで頂上の県境に到着。

毎年綱引きの勝敗で国境が変わる面白い所。
国の正式な県境とは違うようですが、長野県と静岡県の看板が30mほど離れていて、その間に国境があります。

頂上は標高1,165mでそこそこ冷えます。

ここから静岡県浜松市へ。
路面も綺麗で気持ちがよいダウンヒルが続きます。
気のせいか静岡側の方が路面が綺麗。

30分ほど下ると水窪に到着。

↑赤いラインで下ってきました。

遅い昼食に目的地だったうどん屋さん「みさくぼっち」へ。

しかし「本日は終了しました」、、
Googleで調べた時は17:00までの営業だったのに。
そういうのが関係ないのがここの良さかも。
こののうどんホントに美味しいんですよ、また次回の楽しみに!

昼食難民は昭和の香り漂う、みさくぼ商店街へ。

ノスタルジックでいい雰囲気。

何かがありそうで、残念ながら何もありません。


八百屋さんがあったのは確認!

かっこいい木製のバイクラックのある和菓子屋さん。
分かりにくいのですが、サドルを掛ける棒(茶色)にロードバイクのバーテープが巻いてあります(DEDAの渋い感じの)
相当なツウがいるなぁと思いつつ

こちらも定休日

さっき街に入ってくる時、スーパーの駐車場にケバブが売っていたのを思い出します

「水窪来たのにケバブかぁ」
「ケバブは好きだけど」
「せっかくだから地元の物食べたかったのに」

「まぁーケバブにしよっか」

とのことで

ケバブ屋さんへ到着

お店の方「どっから来たんですか?」
私達 山を指さし「山の向こうです」
お店の方「道あるんですか?」
私達 「自転車なら!」
お店の方 「?」
ロードバイクに乗る人にしか分からないような、訳のわからない返事をしつつ、出来上がりを待ちます。

「お待たせしましたー!」

ひと口食べて

「うまっ!」

ケバブ屋さんごめんなさい!めちゃくちゃ美味しいです!もぉー水窪来たらケバブです。

お腹も満たされ、電車の時間まで水窪めぐり。

下校中の中学生が「こんにちはー」とあいさつしてくれます。
しかもすれ違う生徒全員。
正直びっくりしました。

街にいけば知らない人には付いていってはいけません!の時代に、向こうから積極的に声をかけてくれます。


水窪めちゃくちゃいい所だと思いました!

本当に小さな町ですが人もいいし、山もあって川も透き通るように綺麗です。

水窪の歴史をウィキペディアで調べると、

信州と遠州を結ぶ塩の道(秋葉街道)が古来より通っており、宿場町としての風情は今でも保たれている。709年和銅2年)創建の山住神社など、歴史ある神社もみられる。719年養老3年)に僧の行基が水窪を訪れたのをきっかけとして祭礼がはじまった西浦の田楽は、国の重要無形民俗文化財として現在も続いている。

中世には地方豪族の奥山氏によって高根城が造られた。高根城をめぐって、甲斐の武田信玄西上作戦の際に峠を越えて遠州に侵攻したとき、高根城を改修し、武田軍の拠点にしたと考えられている。

と言うことらしいのです、次回は高根城も見に行ってみようと思います。
自転車は地球を感じるスポーツ、その街の歴史も地形に関係するはずです。

水窪駅に到着、ここで自転車をばらし輪行します。

【JR飯田線 水窪駅】
トイレ有り、自販機あり

前後輪を外して袋に入れます。

無人駅なので切符は乗ってから。

3両編成のローカル路線。

JR飯田線は学生の通学時間帯を除けば誰も乗ってないので、輪行も迷惑がかからず気持ち的にもラクです。

これぞ日本の里山!秘境ルートが最高でした!